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たまたま武道の雑誌を見ていたら、セロトニンドーパミンについての話題が載っていました。

セロトニンの研究者として知られる有田秀穂氏の対談記事の中で、西洋のスポーツ武道のちがいが述べられていました。

面白い視点に感じられましたので、こちらにもかいつまんでご紹介したいと思います。

有田氏によると、ドーパミン神経はスポーツで「勝つ」という状態になるとたくさん分泌され、「宙に舞うような喜び」を与えてくれるといいます。

また、科学的で合理的なトレーニングを積み、勝つと大金や地位が手に入るといった報酬が目的にあることも、ドーパミンを活性化させるそうです。

これが西洋的なスポーツの価値観で、オリンピックを目指して勝敗を競うスポーツの多くは、これに当たるでしょう。

これに対し、武道ではセロトニンが活性化されるといいます。

これは、武道に特有の丹田呼吸法や、相撲の四股踏みといった、単純なリズム運動を集中してくり返すことによってセロトニン神経がはたらくことからくるのです。

このはたらきが、人間の大脳が優位になるのを抑え、大脳下の部分を活性化させるそうです。

このことによって無心の状態が作り出され、直感的に体を動かすことにもつながっていくのですね。

こうした武道の鍛錬によってセロトニンが活性化されると、古来より日本人が大事にしてきた他人に対する尊敬や思いやり、謙遜する心などが育まれるということも、対談の中で語られていました。

西洋的価値観に基づく報酬を目的とするトレーニングよりも、こうした武道の教えは、人間的な成長や心の幸福につながっているといえるでしょう。

それは、一時的な達成感や快楽を求めるものではなく、一生を通じて学び成長していく道といえます。

セロトニンは、このように昔から人間の健やかな精神をはぐくむために、武道などの鍛錬を通して体得され、活用されてきたことがわかります。

近年、脳科学の研究により分かってきたセロトニンですが、こうして見るとさらに奥が深いものだと改めて知りました。

私たち現代人も、武道の精神を見習って、もっとセロトニンを意識していきたいものです。

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